日本のタブー:刺青・タトゥー

刺青(タトゥー)を入れた体を誇りに思うこと。今回、Voice Up Japanは、日本の歴史的なタブーの1つである刺青とその評判の悪さについて話します。日本列島には、豊かな先祖的刺青の文化がありながら、明治時代に由来する嫌悪感もみられます。それは刺青を入れた人達に差別的言動につながります。 

11年前、初めて日本に来たとき、刺青の奥深い文化を発見しました。デザイン、技術、彫り師の創造性、私はすぐにそれのずべてを魅力的に感じ、自然に自分も入れたいという願望を抱きました。私の人生を変えたこの日本旅行、その強いつながりの跡を肌に残したい、と思ったのです。 

10代の頃、刺青を入れようと考えたことはありませんでした。ファッショナブルなものだと思ってもみませんでした。内面から変えられた個人的な経験に、私の感情に関係があるのです。何らかの理由で、私はそれを外側にも「示す」必要性を感じました。また、刺青は、1人の彫り師との関係を象徴するものです。そのため、私はいつも東京の同じ場へ、暁さんに会いに行きます。 

彼女の芸術的感性は私に語りかけるのです。説明をあまりしなくても、彼女は私が表現したいことを捉え、それを私の肌に永遠に残る美しい写真に変えるのです。当時私が分かっていなかったことは、刺青は入れた始めたら止められなくなることでした。しかし、刺青は時間と考察を合わせた出来事であるべきなのです。消化する一種の感情、それに合ったタイミングで入れる一つの刺青の鑑賞、 それは深く意味のあるものでなければなりません。 

私の刺青は間違いなく私の一部です。芸術的な形で残される過去の傷跡。私は刺青を親密に思うあまり、それらについて話したり、見せたりするのを恥ずかしがってしまいます。なので、日本で刺青が私には理解できない理由で問題視されると、私は傷つきます。自分のアイデンティティが攻撃されたように感じるのです。なぜ刺青のスティグマはまだそれほど強いのでしょうか?刺青を入れた人達の中での区別がないのはなぜでしょうか:刺青自体は人を暴力団のメンバーにしませんし、刺青を持っていることで人はヤクザになるわけではありませんよね?

現実では、暴力団メンバーが刺青を入れなくなっている一方で、一般人が刺青を入れるようになっています。何故、世間を気にせずに体を自由に扱うことが出来ないのか。個人が刺青を嫌っているならば入れなければいいだけなのに、何故、刺青を愛する人たちを放っておいてくれないのか。

日本で刺青を入れたもう一つの理由は、あの刺青が好き だからです。そう、龍、金魚、鳳凰などの非常に伝統的な日本の刺青。残念なことに、それらは暴力団に関連しており、それが「問題」の始まりでした。私は温泉へ入場を拒否され、数年前にはプールの監視員にまるで犯罪者であるかのように、プールから追い出されました。それ以来、私はプールに行っていません。 

ある友人は、東京のプールで監視員として働いていたとき、ポケモンのタトゥーシールをルールに従って隠すよう子供達に指示しなければならなかったと私に話しました。刺青が「悪い評判」を持っているからです。おかしくないですか?暴力団との存在しない関連性もさておいて、ポケモンのタトゥーシールをした子供たちは社会への脅威でしょうか?

ジムやヨガ教室なども、刺青を入れた場合に拒否される場所です。それはルールに記されているので、刺青を隠すか、去るかのどちらかです。運動着で隠すことはできますが、何かを隠さなくてはならないと思うことが嫌いです。共同シャワーやバスルームを使うときは、特に注意する必要があります。なぜなら、他人が私の刺青を見たら、「迷惑」になるからです。

とても嫌な気分になります。何人かの友人が私に言いました:「じゃあ、ヨハン、問題になると知っていたのに、なぜあなたはそもそも刺青を入れたの?日本でのライフスタイルに起こりえる問題だと予想がついていたのに?」確かに刺青を入れる前から現状を分かっていましたが、それでも私の人間としての自由ではないでしょうか。これは私の体です。日本は、誇らしく刺青を入れている人々をいじめるのではなく、その豊かな文化を誇りに思うべきだと感じます。

刺青 は縄文時代にルーツを持ち、明治時代にヤクザ・暴力団とのつながりから禁じられました。かつて、刺青は琉球(沖縄)やアイヌ(北海道)などの日本の民族にとって非常に重要でした。現在、刺青は差別の恐れ、そしてとギャングに関連するという考えが広まった結果、ほぼ完全に姿を消してしまっています。竹や金属の棒の先端に針を刺したものを使う、手彫りという非常に伝統的な技法を使っている芸術家はごくわずかです。しかし今でも、手彫りの全身刺青はヤクザの通過儀礼です。 

アイヌの女性にとって、刺青は美の象徴でした。写真:https://allabout-japan.com/en/article/2164/2/

日本では彫り師の生活は非常に複雑です。たまたま最近法律が変わりましたが、昨年までは、彫り師・タトゥーアーティストが施術を行うには特定の医師免許の取得が必要でした。 2017年、彫り師・タトゥーアーティストの増田大樹は、この免許なしで3人に刺青を入れたため、15万円の罰金を科されました。最高裁判所はついに彼の訴訟を取り下げ、刺青には「医学とは異なる芸術的スキル」が必要であると初めて述べましたた。刺青は医療行為ではないと結論付けたことにより、開業医の法律に違反することではなくなったのです。

昨年のこの歴史的な判決は、医療処置としての刺青を却下することで、彫り師・タトゥーアーティスト志望者が日本で働きやすくすると思われます。さらに重要なことに、それは刺青を入れた人々に対する社会的態度を変えるかもしれません。そうなることを願いましょう。

ダニマさんによるメインイラスト

Translation by Ayşe Haruka Açıkbaş.

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